プレカットPRECUT
プレカット 目次
在来工法
プレカットとは、大工が手工具で行っていた墨付けから刻みまでの工程を、予め工場で行う事です。
プレカットが登場してから25年ほどが経ちますが、現在ではほとんどの現場でこのプレカットが採用されています。
プレカットのメリットとしては
・工期の短縮、省力化
・大工の技量によらない均質な加工(機械による加工精度は±0.5o程度です)
・現場廃材(産業廃棄物)の削減
などが挙げられます。
金物工法プレセッターSU
潟Jネシンが開発、提供する金物工法“プレセッターSU”。金物工法は在来工法の弱点である材の断面欠損を解消する工法として10数年前に登場し、高い安全性が求められる公共建築物等では今や標準的に採用されつつあります。
その中で、建築金物の大手製造販売元である潟Jネシンが開発したのがプレセッターです。
今回導入する、この“プレセッターSU”は2ピース構成だった従来のプレセッターを1ピースに改良したものです。
これにより、金物の本体価格が50%削減され、プレカット工場での取付作業時間が35%短縮され、現場の棟上げもスピーディになりました。この金物は通し柱の接合部だけでなく、柱と土台、登り梁の接合まで、様々な箇所に使用する事が可能です。
在来工法との組み合わせで部分的に弱点を補強したり、パネル工法と併用して施工性を高めたりと、ハイブリッドな応用が利く工法であると考えております。
ちなみにこのプレセッターSU、県内では当社が導入第一号となります。
より良い形でお客様に提案させていただけるよう、調整して参ります。
〈シングルユニット・プレセッター〉を実現させた、8つの秘密。コンパクトなワンピース型
@従来の耐力強度を維持しながら、ワンピース型で出幅58oのコンパクトボディを実現しました。
A従来の板厚3.2oから2.3oへ薄く軽量化。金物の粘り強い変形により木材への荷重を軽減し、木と鉄が絶妙なバランスで強度を発揮します。
B本体の上下に折り返し加工を施したコの字型成形を採用。ボルトとナットの締め付けで金物が内側に変形するのを防止し、スムーズに梁の落とし込みができます。
C本体は6価クロムを使用しないZ27クロムフリー鋼板を採用しています。
D本体の背に付いた突起が木材をがっちり噛んでいるため、ボルト締めによる本体の回転を防ぎます。
Eドリフトピンの穴は外側に1o高で突出するエンボス加工を採用。ピン穴を補強するとともに、板厚が薄くても左右のブレがなくガタつきません。
F本体上部は1.5o程度の厚さにつぶし加工を施したガイド機能付き。木材のスリットへの挿入がスムーズにできます。
G本体下部は45度の角度でカット。10寸までの登り梁の施工にフレキシブルに対応できます。
〈シングルユニット・プレセッター〉で信頼の構造体づくり
コンパクトなワンピース型の「プレセッターSU」は、接合部の木材断面の欠損を最小限に抑え構造体の強度を向上させます。「プレセッターSU」はプレカット工場で構造材に組み込まれ、現場では高い精度と強度を持った構造躯体をスピーディに組み上げることができます。
自由度の高い設計で、木造空間に満足を。
登り梁にも対応できるなど「プレセッターSU」に活かされた独自技術と工夫は、自由度の高い木造空間の設計を可能にします。多様化・個性化するライフスタイルの中で、家づくりに求められる施主のさまざまな要望と満足にお応えします。
合板・羽柄材・造作材
■合板加工機 … SHINX NCマシン
・間柱の胴縁欠き加工や筋かい欠き加工、隅木及び谷木の3次元の角度切断も可能です。
■羽柄材加工機 … 宮川工機 MPC-11
・加工品目 … 筋かい、根太、間柱、窓台&窓まぐさ、垂木、隅木&谷木、平淀(広小舞)、登淀
■造作材加工
・加工品目 … 廻縁、幅木、敷居、鴨井、長押、畳寄、雑巾摺、ドア枠、沓摺、ケーシング、笠木 など
当社では“無垢材を使用したオリジナル造作材”の加工を行っています。
既製品にはない、無垢材だけが持つ自然な風合いをお楽しみいただけます。
塗料には100%植物油と植物性ワックスを使用した
純・自然塗料“プラネットカラー”を標準で採用しています。